マックスペイン(最大苦痛)とは、満期時点でオプションの買い手が全体として最も損をする権利行使価格のことだ。裏返せば、売り手(ライター)が支払う総額が最小になる価格でもある。MAXPAIN.tradeではDeribitの建玉データからBTC・ETH・SOLのマックスペインを算出し、ログインもメール登録もなしで無料公開している。
特別な価格モデルもボラティリティの推定も使わない。必要なのは各ストライクのコールとプットの建玉(オープンインタレスト)だけで、手順は単純だ。
つまりマックスペインは予測ではなく、現時点のポジション分布から機械的に出てくる一点にすぎない。同じ建玉データを入れれば、誰が計算しても同じ数字になる。
マックスペインは固定値ではない。新しいコールやプットが建てられ、既存の建玉が手仕舞われるたびに重心が移動する。上値のストライクにコール建玉が積み上がればマックスペインは下に引っ張られ、下値のプットが厚くなれば上に寄る。だからこそ今日の水準そのものより、ここ数日でどちらへ動いたかのほうが情報量が多い。満期が近づくほど新規の建玉流入は鈍り、数字は落ち着いてくる。
実務での使い道は、目標価格ではなく満期日の地形図だ。Deribitの月末・四半期末の大型満期はUTC8時に清算され、建玉の想定元本は数十億ドル規模になる。デルタヘッジを回すマーケットメイカーの玉が現物と永続先物に流れ込むため、満期週は流動性の質そのものが変わる。現値がマックスペインから大きく離れていれば乖離したまま満期を迎えるという事実を、近ければピン留めが起きやすい配置だという事実を確認できる。ピン留めは法則ではなく、ヘッジフローの副産物として観測されることがある現象にすぎない。
マックスペイン単体でエントリーやエグジットを決める根拠にはならない。価格が必ずそこへ吸い寄せられる保証はどこにもなく、大きなニュースが出れば建玉の重心は簡単に無視される。使い方としては、清算(ロスカット)の集中帯、複数取引所のオープンインタレストとファンディングレート、そして満期カレンダーに重ね、複数の材料が同じ方向を指しているかを見る合流点の一枚だ。MAXPAIN.tradeの清算ヒートマップは推定値(estimated)であり、実際の板データではない。実オーダーブックの流動性が必要ならHyblock Capitalのような有料サービスのほうが向いているし、CoinglassやCoinalyzeもカバレッジが広い。MAXPAIN.tradeの立ち位置は、取引所APIの一次データをそのまま出し、課金も広告もなしで使える点にある。
相場データはすべて取引所の公開APIから取得しているため、自分の口座で見える数字と突き合わせて検証できる。運営費は提携取引所(Bitget、Bitunix、Blofin、MEXC、OKX)のアフィリエイト収益でまかなっており、紹介コード経由で口座を開設しUIDを認証したユーザーはプレミアム機能が解放される。ユーザー自身の取引手数料が上がることはない。
本記事は情報提供のみを目的としたものであり、投資助言ではありません。